ゴルフ潜在軌道理論

ゴルフ潜在軌道理論について 2012.4.8ブログ記事

ゴルフ潜在軌道理論は、10年ほど前に「理系のゴルフ」を某誌で連載されていた栗林保雄氏が提唱し上梓されたもので、栗林氏自身もハンディ8の腕前だそです。

この本に先立って、遅く始めたゴルファーは「型」から入れ!という新書版を出版されています。ゴルフ潜在軌道理論と内容はほぼ同じです。

栗林氏の最大論点は、「クラブは押して引くだけ」この言葉に付きます。左手で引き続けて、右手でシャフトを押し続ける。ツアープロは皆このスイングをしていると書かれています。

インパクト以降、左腕はインサイドに引かれ、右手はアウトサイドに振られる。そしてその中間にクラブの潜在軌道が存在する。ダウンで右肘を縦に下ろし、左軸を中心に骨盤を回転させるとスイングプレーンの潜在軌道が出現する。

栗 林氏のスイング理論は、左右2軸の両腕の縦動作と、身体の横回転をミックスさせてたものです。両腕は、アームローテーションをしながら縦に動かすだけ。 アームローテーション、身体の動きをそれぞれA、B、Cとアルファベットの動作に分解し、それぞれの型をゆっくりとした動作で覚える。

テークバックで、手が横に振られたように見えるのは、実は骨盤のターンによるもの。骨盤と、肋骨部分を回転させると同時に、両手を右耳の高さに上げ、コックの動きを加えることにより、右人差し指の第2関節部分のタナにシャフトを乗せてトップ。

そこから、右肘を真下ではなく、背中方向に下ろすことにより、スイングプレーンにシャフトを乗せる。

両肩は、下半身の動きに遅らせる。ハーフウェイバックから、左手を引き続けると同時に、右手のタナでシャフトを押していくアームローテーション。

これまでのレッスン本にはない、従来のゴルフ理論を実に明解に解説されたゴルフの教科書とも言えるべき書籍です。

但し、この理論は、習得に相当の時間を要します。練習に次ぐ練習が必要です。なぜなら、アームローテーションで、フェイスを開き、インパクトの一瞬でフェイスをスクエアに戻す打ち方だからです。

日本のツアープロもほとんどこの打法だと思いますが、インパクトでフェイスをスクエアにできる才能に溢れた人達なわけで、我々普通の人間には到底及びもつかないところです。

坂田信弘プロが、誰でもハンディ5までにはなれると言っておられますが、相当の練習量を消化し積み上げても、やはり従来の理論での打法では、ハンディ4以下になるためには才能がものをいうという事でしょう。

フェイスローテーションを要求されるスイングでは、途方もない時間とお金がかかりますね。

2016.5.14加筆
「遅く始めたゴルファーは型から入れ!」も同じ内容です。

このスイングは、4スタンス理論では、B1タイプの人に向いていると思います。

同じパラレルタイプですが、A2の私には馴染めないものがあります。


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