Sスイング・Sメソッドゴルフ



練習ぎらいはゴルフがうまい?

2010年にゴルフダイジェスト社のレッスンオブサイヤーに輝いた佐久間馨氏をご存知でしょうか?

知る人ぞ知るゴルフスイングアナリストです。佐久間氏を初めて知ったのは、平成14年に発売された「ゴルフスイング原論」が発端です。

同書籍のスイングアドバイザーとして、佐久間馨氏の名前がありました。平成8年頃にゴルフスイング原論として、ビデオ(後にDVD)を出されています。

当時の佐久間氏は、まだ40代で脱サラしてゴルフ科学研究所を立ち上げた頃だと思います。

タイトルの「練習嫌いはゴルフが上手い!」でも最大の論点となっていますが、佐久間氏のスイングテーマは一貫して、左右の肩甲骨の動きです。

いわゆる肩の動きというものは、肩関節ではなくこの肩甲骨を指すものです。

のちの著書、ゴルフの100の常識、Sスイングメソッド、ナイスショットはいつでも打てる!一連の著作で同じことを繰返し書かれています。

バックスイングは、野球の2塁手がファーストに投げるような動きに似ていると言います。

練習ぎらいで、「右肘を後ろに引く」という記述は、この右肩甲骨を後ろに引くことを目的とするものです。

「右肘を後ろに引く」おそらく、数多のゴルフレッスン本でテークバックの動きをこのように書かれた本は皆無でしょう。

三角形を崩さいない。このフレーズはよく耳にします。これは、肩甲骨の動きを伴うためのものと佐久間氏は言っておられます。

右肘を後ろに引き、右肩甲骨を背中側に寄せることで、左腕が内転して、左肩甲骨が引っ張られる理屈です。

佐久間氏は、スイングを自らの意思で動かす部分と、クラブの慣性力で動く部分に分けて考えておられます。

右肘を後ろに引いて、シャフトを8時の位置に意識的に持って来れば、あとはクラブの持つ慣性力で、自然とトップまでできてしまう。

私のスイングは、以前は典型的なオーバースイングでしたが、佐久間氏のこの記述でオーバースイングを直すことができました。

ご自身は、プラスハンディで、映像を見ましても見事なスイングです。

大学時代に、2回目のラウンドで73のスコアをだしたそうですから、私とはレベルが違います。

といいますか、彼自身にインパクトのタイミングの上手さといいますが、所謂ゴルフの才能が多分にあるのだと思います。

Sスイングのダウンスイングは、自然落下で始まります。

インナーコア(内臓等)の重さによって自然に胸が下を向いてきます。

ここで、重要な論点は、「左上腕」です。この左上腕がしっかりと胸についていなければいけません。

左上腕を胸に付け尚且つ、外転させていきます。胸が正面を向いたところでSTOP、止めます。

SスイングのSには、STOPのSも内包されているそうです。クラブの慣性力で腕が振られ、その後佐久間氏の論点である「左手ギュッ」です。

多くの方は、理解に苦しむかもしれませんが、このギュッは、フェイスをスクエアにするという意味だと思います。

Sスイングを研究していた私は、ここで悩みました。

練習ぎらいの多くの読者の方もそうかもしれませんが、右プッシュアウトの連発です。何故か?インパクトでいくら、「ギュッ」と握ったところで一瞬で終わるスイングの間では到底間に合わないのです。

先ほども申し上げましたが、ダウンで左腕上腕をしっかりと胸につけ、尚且つこの時点で外転(反時計回り)させる必要があるのです。

これは、実はほとんどのスイングに共通の理論で、私も最近になってようやく解明できたのですが、後にご紹介するオジー・モア氏の左一軸打法でも同じ動きが必要になります。

この動作をしない限り、インパクトでフェイスはスクエアに戻りません。

Sスイングは、テークバックで右腕外転、左腕内転させ、フェースをオープンにします。

開いたものは閉じる動作をしない限り右を向いて、右に飛び出す道理です。

多くのスイングがそうですが、開いて閉じる。このフェイスローテーションでボールを打つ理論です。

毎回同じ開き具合で、同じようなタイミングでヒットしてくれればいいですが、人間ですからそうはいきません。

この打法でストレートボールを毎回打とうと思ったら練習に次ぐ練習が必要です。ですから、佐久間氏はボールを左右どちらかに曲げて打てと言っています。


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