左一軸打法



アームスイングについて

オジー・モア氏のアームスイングは、小池幸二先生のブログによれば、ゲーリー・エドウィン氏のライトサイドスイングとほぼ同じものとのことです。

しかし、オジー・モア氏が独自に発展させているようです。インパクト以降の左肘の使い方など、微妙に異なる点があります。

ライトサイドスイングの実践者で、まず私が思い浮かべるのは、ロッド・パンプリング選手です。

彼もオーストラリア人で、ゲーリー・エドウィン氏の直弟子とのことです。現在は、アメリカのPGAツアーで活躍しており、ツアーでも2勝しています。

Youtubeに彼のスイングがアップされていますが、それは惚れ惚れするぐらい美しい、流れのよいスイングです。

当初は、このライドサイドスイングをマスターしようと色々検索していたのですが、ゲーリー先生のWebサイトは、全部英語ですし、ネットで販売しているレッスンDVDも英語なので断念し、オジー・モア氏のアームスイングの研究をしました。

ボディスイングよりもさらに腰にやさしいスイングとのことで、腰に不安を抱えていた私は、迷わずアームスイングを会得しようと思ったのです。

小池先生は、未来型スイングといい、現在オーストラリアの7割の若手がこのタイプのスイングを学んでいるとのことです。

小池先生のアームスイングに関するブログのページを全てダウンロードしてワードに落とし、印刷して一通り目を通しました。

アームスイングというので、より腕を使う打法だなとは容易に想像がつきました。

小池先生の新左一軸打法ブログを見ていただければ、オジー・モア氏のボディスイング、アームスイングの動画があります。

初めてみた方は同じスイングに見えると思います。もっともこの動画以降アームスイングも改良されたようで、両肘の使い方が若干異なっています。

アドレスは、左60%、右40%で、左腰を目標方向に突き出し、左膝、左腰が一直線になるようにし、両肩の線を右側に若干傾けます。

逆K字アドレスです。両膝は伸ばし気味にして下半身をロックします。

グリップは、右手がパーム、左手がフィンガーということです。右手主体のスイング(ライトサイドスイング)ですから、右手はフェイスと同じ感覚でパームで握る。

両肘は、腰ではなく背後をさし、テークバックは右肘を背後に引いていきます。私は??でした。

背後に引く?右肘は背後を指しているのだから、背中より後ろに引いていくのか、それとも背後とは右サイドをいうのか、私は悩みました。

右肘を背後に引いて、シャフトが正面及び飛球線の後方から見て45度の位置に来た時に、肘から上の前腕を上げていくとのこと。

右サイドに右肘をそのまま引いて、45度の位置で前腕をあげるとトンデモナイフライングエルボーになります。

これではカッコが悪いので、右肘は後方斜めに引いていくと理解しました。

ゴルフスイングは、その理論を語る人の感覚に基づいているので、言葉で伝えるのが実に難しいです。

その後、右腰を後ろに引き、左膝を前に出し、両肩をできるだけ回さないようにしてトップへ。

通常のスイングでは、肩を十分に回せと言われていますが、アームスイングは違います。

小池氏いわく、肩を回すと飛ばないそうです。ここでいう肩とは肩甲骨のことです。

左股関節を軸に、左サイドを右に行かせないように、逆に目標方向へ突き出すイメージで、そのトップを作るとほんとうに捻じれが効いているというか、コイルを捩じっている感覚になります。

右腰は、空手の突きの要領といいます。私は、今でもこの右腰の動かし方に迷いがあります。

グレッグ・ノーマンも右ポケットを後ろにといっていましたが、それと同じ事だとは思いますが。

回すと引くとは違う。言葉では理解できます。

腰、すなわち骨盤は繋がっていますので、左を止めて右を回したつもりでも、左も回ってしまいます。

ですから、両腰が飛球線のラインと平行なまま、右のお尻のみを、真南、真後ろに下げる感覚とでもいいましょうか、そういうイメージをもっています。

トップから、右腰のラインをそのままで、右肘を真下に下ろす。

胸を正面に向けたまま、左膝を伸ばしつつ、パームで握った右手をフェイスに見立てて、右手首のコックでできた角度を維持して、インパクト。

その後、左肘を後ろに引いて、右手のひらが、後ろを向く形でフォロー。

右足を抑え気味にして、目標からやや斜め右方向をむいてフィニッシュ。

左ひざを伸ばすのは、慣性力を利用してヘッドスピードを上げるためだと思います。

大雑把にとらえると、両肘を後方に向けて張ったまま、スイングするイメージでしょうか。

このスイングでは、スライス及びプルショットが多くなりました。腕を速く振れるので、腕で打つ感覚が好きな人や、初心者に即効性のあるスイングとして有効ではないかと思います。

このアームスイングに取り組んだ当初、ドライバーはフェードに近いスライスといった感じで、飛距離はそれほど落ちませんでした。

アプローチがすぐ上手くなると、小池先生は書いていましたが、私はどうもしっくりきません。

フェイス面を変えないでスイングするイメージなのが悪いのか、よくダフっていましたね。アプローチは、Sスイング及びボディスイングの方が自分には合っています。こちらはフェイスを開いて地面を滑らせるイメージでスイングします。開いているのでバンスが芝生の上を滑ってくれるというわけです。

当初はほんと良いショットがでてましたが・・・いきなり90切るような勢いでした。しかし、研究すればするほどドツボにハマっていったのです。

初めた当初、まだ理解が浅かったのが幸いしたのか、アドレスで左足体重80%くらいの感覚で、左肩も、左膝、左腰のラインに合わせて一直線に構えていました。

そこで両膝不動のイメージで、右腕で思い切り叩いていました。この打ち方が上手くかみ合っていたようです。

その後、アプローチの不調から、Sスイングをしたり、栗林保雄氏のゴルフ潜在軌道理論を読破して説得力があったため、しばらくこのスイングの練習をしたりしてましたので、小脳の記憶が飛んでしまったのでしょう。

よく、筋肉に覚えさせると表現しますが、筋肉が身体の動きを記憶するわけがありません。

小脳が、筋肉の動きを覚えるのです。

その後、両肩の線を右サイドに傾けることを学習しましたので、取り入れたところどうも私のアームスイングは軌道を外れてしまったようです。

ドライバーでは弱々しいスライスしかでなくなり、久しぶりに一緒にラウンドした父親からは、オマエ飛ばなくなったなといわれる始末です。

そんな経緯で、少しボディスイングもやってみようと、新旧ボディスイングの研究を始めました。


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